ピオーネ
ピオーネは、1957年に静岡県の井川秀雄氏が作出した品種で、糖度は16~21度、一粒重14~20gと大粒な濃い紫色をしたぶどうです。
日本では、巨峰と同じくらい有名なぶどうで、栽培面積も巨峰と同じくらいです。
現在ではとても多く流通しているぶどうではありますが、栽培の難しさや糖度の低さが原因で、実は一度は廃れてしまった品種でもあります。
では、なぜ最近になって多く作られるようになったかといいますと、種なし栽培(ジベレリン処理)をすることで、栽培しやすくなったことがあります。
また、見た目がとてもボリューム感があり、種もなく食べやすい品種ということで、買われる方も多いのではないかと思います。
味としては、種のある巨峰と比較すると若干落ちますが、種がない分食べやすいことや味が巨峰に似ていることもあり、人気がある品種です。
ピオーネは「巨峰」と「カノンホールマスカット」というぶどうの交配品種ですから、味が近いというのもうなずける話です。
ですから、甘さにこだわる方は巨峰をお選びいただいて、ボリューム感や食べやすさが気になる方はピオーネをお選びいただくといいかもしれません。
巨峰よりも糖度が低いとは言っても、甘さ自体は上品で風味も良く、上品な味わいを楽しめる品種です。
山銀ぶどう園でも力をいれているぶどうの一つです。ぜひ一度味わってみてください。